カネチです。
投資を始めるとき、「どのくらいリスクを取っていいのか分からない」という悩みにぶつかる人は多いと思います。僕もそうでした。22歳で投資デビューした頃は、「リスク許容度」なんて言葉すら知らず、全財産を株に突っ込んで初月にマイナス30万円。あれは完全にリスク許容度を無視した結果です。
リスク許容度とは、簡単に言うと「いくらまでの損失なら冷静でいられるか」という自分の限界値のこと。これを知らずに投資すると、暴落が来たときにパニックで損切りしてしまいます。今回は、自分のリスク許容度を調べる方法と、それに合った投資スタイルの見つけ方を解説します。
リスク許容度とは何か
リスク許容度とは「投資でどのくらいの損失に耐えられるか」を表す指標です。これは人によって全く違います。100万円の含み損でも平気な人もいれば、1万円の損失で眠れなくなる人もいます。
大事なのは、「自分はどっちのタイプか」を投資を始める前に知っておくこと。投資を始めてから暴落に遭って初めて「自分はリスクに弱い」と気づくのでは遅いんです。僕は身をもってそれを経験しました。
リスク許容度を左右する5つの要素
リスク許容度は以下の5つの要素で大きく変わります。
- 年齢:若いほど取り返す時間があるのでリスクを取りやすい
- 収入の安定性:正社員は安定、フリーランスは不安定。安定しているほどリスクを取れる
- 貯蓄額(生活防衛資金):最低6ヶ月分の生活費があるかどうか
- 家族構成:独身は自由度が高いが、子どもがいると教育費の確保が優先
- 性格・メンタル:数字の変動に強いか弱いか。これは個人差が大きい
僕の場合、38歳・妻と子ども1人・正社員。年齢的にはまだリスクを取れますが、家族がいるので守りの要素も必要。そして性格は「数字に弱い」タイプ。通勤電車で3駅乗り過ごすほど株価に振り回される人間なので、メンタル面のリスク許容度は低めです。
自分のリスク許容度を調べる3つの方法
方法1:「いくら損したら眠れなくなるか」テスト
最もシンプルな方法。100万円を投資したとして、以下のどこで「ヤバイ」と感じるか想像してみてください。
- マイナス5万円(-5%):全然平気 → リスク許容度はそこそこ
- マイナス10万円(-10%):ちょっと気になる → 中程度
- マイナス20万円(-20%):夜眠れない → リスク許容度低め
- マイナス30万円(-30%):パニックで売りたくなる → かなり低い
僕は正直に言うと、マイナス10万円で心がざわつき始めます。マイナス30万円は初月で経験済みですが、本当に胃が痛くなりました。なので僕のリスク許容度は「中程度の下」くらい。
方法2:証券会社のリスク診断ツール
SBI証券や楽天証券のサイトには、無料のリスク許容度診断ツールがあります。年齢、収入、資産額、投資経験などの質問に答えると、5段階くらいでリスク許容度を判定してくれます。
僕もやってみたところ「やや保守的」と判定されました。自己診断と一致しているので、ある程度信頼できると思います。3分くらいで終わるので、一度やってみることをおすすめします。
方法3:生活防衛資金から逆算する
これが最も実践的な方法です。まず、生活防衛資金(最低6ヶ月分の生活費)を確保します。その上で、残りの余裕資金の中から「最悪ゼロになっても生活に支障がない金額」が、あなたのリスク許容度の上限です。
僕の場合、毎月の生活費は約30万円。生活防衛資金は6ヶ月分の180万円。これは絶対に投資に回しません。毎月の収入から生活費と貯蓄を差し引いた残り、約5万円が投資に回せるお金。この5万円は「最悪なくなっても生活はできる」金額なので、ここがリスクを取れる範囲です。
リスク許容度別おすすめの投資スタイル
リスク許容度「低」の人
投資での損失に強いストレスを感じるタイプ。おすすめのポートフォリオは以下です。
- 国内債券・個人向け国債:50%
- バランス型投資信託(株30%:債券70%のタイプ):30%
- 現金・定期預金:20%
年間の期待リターンは1~3%程度。大きく増えませんが、大きく減ることもありません。「堅実に守りたい」人向けです。
リスク許容度「中」の人
ある程度の変動は受け入れられるが、暴落時はやや不安になるタイプ。僕はここに該当します。
- インデックスファンド(S&P500など):50%
- 債券型投資信託:20%
- REIT:10%
- 現金:20%
年間の期待リターンは3~6%程度。株式の比率を半分に抑えることで、暴落時のダメージを軽減しつつ、長期的な資産成長も狙えるバランス型です。
リスク許容度「高」の人
暴落が来ても動じない、むしろ買い増しチャンスと思えるタイプ。若くて独身、収入が安定している人に多いです。
- インデックスファンド(全世界株式など):80%
- 個別株・テーマ型投資信託:10%
- 現金:10%
年間の期待リターンは5~10%程度。長期で見れば最もリターンが高くなる可能性がありますが、リーマンショック級の暴落では資産が半分になることも覚悟が必要です。
僕の失敗:リスク許容度を無視して全力投資した結果
22歳のとき、初めてのボーナス40万円を全額、個別株に突っ込みました。「若いんだからリスクを取れ」というネットの情報を鵜呑みにしたんです。
買ったのは、当時話題だったIT系のベンチャー株。「これは絶対上がる」と根拠のない確信を持っていました。ところが買った翌週、その会社の決算が予想を下回り、株価は一気に25%下落。40万円が30万円に。マイナス10万円です。
「ヤバイ、まだ下がるかも」と毎日胃がキリキリ。仕事中も株価が気になって集中できない。結局2週間後にさらに下がった28万円で損切りしました。最終的にマイナス12万円。ボーナスの30%が消えました。
このとき痛感したのは、「リスク許容度は年齢だけでは決まらない」ということ。いくら若くても、メンタルが耐えられなければ意味がありません。自分の性格を無視した投資は必ず失敗します。
リスク許容度は変化する
大事なポイントとして、リスク許容度は一生固定ではありません。年齢、収入、家族構成、投資経験によって変わっていきます。
- 転職して収入が増えた → リスク許容度が上がる
- 子どもが生まれた → 守りの比率を増やすべき
- 投資経験を積んで暴落に慣れた → メンタル面の許容度が上がる
- 退職が近づいた → リスクを減らして安定重視に
僕も22歳の頃と今では全然違います。当時はメンタルが弱いのに全力投資していましたが、今は自分の性格を理解した上で「株50%・債券15%・その他」のバランスに落ち着いています。年に1回、年末に自分のリスク許容度を再チェックするのがおすすめです。
まとめ
今回のポイントをまとめます。
- リスク許容度は「いくらまでの損失なら冷静でいられるか」の限界値
- 年齢、収入、貯蓄額、家族構成、性格の5要素で決まる
- 「いくら損したら眠れなくなるか」テストで簡単にチェックできる
- リスク許容度に合わないポートフォリオは、暴落時にパニック売りの原因になる
- リスク許容度は変化するので、年に1回は再チェックを
投資で最も重要なのは「続けること」。そして続けるためには、自分が心地よいと感じるリスクの範囲内で投資すること。マイナス30万円で胃が痛くなった僕だからこそ、この大切さを強く伝えたいです。
一緒に自分に合った投資スタイルを見つけていきましょう。最後まで読んでいただきありがとうございます。
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