カネチです。
株式市場が暴落すると、人はパニックになります。これは仕方のないことです。僕も経験者です。2020年のコロナショックのとき、保有していたインデックスファンドが3週間でマイナス25%。評価額にして約20万円が消えました。
あのとき僕がやったこと。それは「全部売る」でした。「これ以上減ったら耐えられない」と思って、底値付近で売却してしまったんです。その後、株価は半年で元の水準を回復。もし売らずに持っていたら、損失はゼロだったんです。
この経験から学んだ「暴落時にやってはいけないこと」を3つ、自分への戒めも込めてお話しします。
やってはいけないこと1:パニック売り
暴落時にやってしまう最大のミスが「パニック売り」です。株価が急落しているのを見て、恐怖に駆られて全て売ってしまう行動。僕がまさにこれをやりました。
なぜパニック売りをしてしまうのか
人間の脳は、損失に対して利益の約2倍のストレスを感じるようにできています(損失回避バイアス)。10万円の含み益より、10万円の含み損の方がずっと精神的につらい。だから「これ以上の損を止めたい」という本能が働いて、売ってしまうんです。
また、暴落時はニュースもSNSもネガティブな情報であふれます。「リーマンショックの再来か」「世界恐慌が来る」といった見出しが飛び交い、冷静な判断ができなくなります。僕もあのとき、TwitterやYahooニュースを見すぎて不安が増幅しました。
パニック売りがなぜダメなのか
過去の暴落を振り返ると、株価は必ず回復しています。リーマンショック(2008年)は回復に約5年かかりましたが、コロナショック(2020年)は約半年で回復。ITバブル崩壊(2000年)も約7年で回復しています。
つまり、暴落時に売るということは「一番安いときに手放す」ことに他なりません。そして回復後に「やっぱり買い戻そう」と思ったときには、売った価格より高くなっている。売って損を確定し、買い戻しても高値掴み。二重に損をすることになるんです。
僕がコロナショックで売ったのはS&P500連動の投資信託。売却時の基準価額は約9,800円。その後回復して12,000円を超えました。約20%のリバウンドを逃したことになります。缶ビール何百本分の機会損失か、考えたくもありません。
やってはいけないこと2:ナンピン買い(計画なしの買い増し)
「暴落はチャンスだ!安いうちに買い増せ!」という声もよく聞きます。これ自体は間違いではありませんが、計画なしにやると大怪我をします。
ナンピン買いとは
ナンピン買いとは、株価が下がったときに買い増して、平均取得単価を下げる手法です。たとえば1,000円で100株買った株が800円に下がったとき、さらに100株買えば平均取得単価は900円になります。
理論的には合理的に見えますが、問題は「どこまで下がるか分からない」こと。800円で買い増した後、さらに500円まで下がるかもしれない。そうなると損失はどんどん膨らみます。
僕の友人の失敗談
投資仲間の友人は、ある個別株が30%下がったときに「チャンスだ」と全力で買い増しました。ところが業績悪化が想定以上で、株価はさらに50%下落。最初の投資額と合わせて約80万円の損失になりました。
計画的なナンピンと無計画なナンピンは全く別物です。「S&P500が10%下がるごとに5万円追加投入」のように、あらかじめルールを決めておくならOK。でも「安い気がするから」という感覚だけで突っ込むのは危険です。
やってはいけないこと3:情報を遮断してしまう
パニック売りの逆パターンとして、「怖いからもう株価を見ない、ニュースも見ない」と完全に情報を遮断してしまう人もいます。
なぜ情報遮断がダメなのか
気持ちは分かります。見なければ不安にならない。でも、情報を完全に遮断すると、本当に対応が必要な事態(たとえば自分が投資している企業の倒産リスクなど)を見逃す可能性があります。
インデックスファンドの積立なら、正直あまり心配する必要はありません。でも個別株を持っている場合は、暴落の原因が「市場全体の下落」なのか「その企業固有の問題」なのかを確認する必要があります。市場全体の下落なら持ち続ければ回復しますが、企業固有の問題(不正会計、事業撤退など)なら本当に売った方がいいケースもあります。
適度な距離感がベスト
おすすめは「週1回だけチェックする」くらいの距離感。毎日見るとメンタルが消耗しますが、完全に見ないのもリスク。週末に30分だけ、落ち着いた環境でポートフォリオを確認する習慣が理想的です。
暴落時に「やるべきこと」
やってはいけないことを3つ紹介しましたが、では暴落時には何をすればいいのか。僕がコロナショックの失敗から学んで、次の暴落に備えて決めたルールを紹介します。
やるべきこと1:何もしない(積立を続ける)
暴落時にできる最善の行動は「何もしないこと」。積立投資を止めずに続ける。むしろ、暴落中は安い価格で買えるので、ドルコスト平均法の効果が最大化されます。2020年のコロナショックで積立を止めなかった人は、その後の回復で大きな利益を得ています。
やるべきこと2:事前に決めたルールに従う
僕は「S&P500が高値から20%以上下落したら、生活防衛資金とは別の予備資金から10万円を追加投入する」というルールを決めています。感情ではなくルールに従って行動すれば、パニックに振り回されることはありません。
やるべきこと3:暴落の歴史を振り返る
不安になったときは、過去の暴落と回復の歴史を見返します。リーマンショック、コロナショック、ITバブル崩壊。いずれも回復しています。「今回も同じかは分からない」と言う人もいますが、世界経済が永久に停滞するシナリオは考えにくい。歴史は完全な繰り返しではないにしても、大きなトレンドは参考になります。
暴落に備えて今やっておくべき準備
暴落はいつ来るか分かりません。だからこそ、平常時に準備しておくことが重要です。僕が実践している準備をいくつか紹介します。
準備1:生活防衛資金を確保しておく
最低6ヶ月分の生活費を現金で確保。これがあれば、暴落で資産が減っても「生活は大丈夫」と安心できます。安心感があると、パニック売りの衝動を抑えられます。僕は180万円を生活防衛資金として銀行口座に分けて管理しています。
準備2:暴落時の行動ルールを紙に書いておく
冷静なときに決めたルールを紙に書いて、証券口座のログインIDと一緒に保管しておきます。「暴落時は売らない」「積立は止めない」「10%以上下落したら予備資金から追加投入」。暴落時は頭が真っ白になるので、事前に書いたルールが命綱になります。
準備3:ポートフォリオに債券や金を組み入れておく
株100%のポートフォリオは、暴落時のダメージが最大になります。債券や金を20~30%組み入れておくと、株が暴落しても全体の下落幅が小さくなります。コロナショックでも、株式60%・債券20%・金10%・現金10%のポートフォリオは、株100%と比べて下落幅が約15ポイント小さかったというデータがあります。
暴落後に「準備しておけばよかった」と後悔しても遅い。平常時の今こそ、次の暴落に備えてください。僕も次こそは冷静に対処するために、これらの準備を怠らないようにしています。
まとめ
今回のポイントをまとめます。
- 暴落時のパニック売りは「一番安いときに手放す」最悪の行動
- 計画なしのナンピン買いは損失を拡大させるリスクがある
- 情報の完全遮断も危険。週1回のチェックがベスト
- 暴落時にやるべきは「何もしない」「積立を続ける」「ルールに従う」
- 過去の暴落は全て回復している。長期投資なら焦る必要なし
パニック売りで20万円を無駄にした僕が言います。暴落は怖いけど、一番やってはいけないのは「恐怖に負けて売ること」。次の暴落が来ても、今度こそ冷静に乗り越えたい。一緒に備えていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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