銀行手数料値上げのあおりで、通帳の手数料欄に「−165円」という文字がぽつぽつと並んでいた夜のことを、今でも覚えています。
給料日の夜、僕はATMの前で通帳記入をしながら、ふと思いました。
「あれ、今月もこれだけしか残ってない?」
食費を毎月500円ずつ削って、ランチも自炊弁当に切り替えて、コンビニのスイーツも我慢していたはずなのに。
気づかないうちに「じわじわ引かれているお金」が、節約努力を相殺していることがあるんですよ。
僕の計算では、ATM時間外手数料165円を週1回払い続けると、年間で約8,000円(165円×52週の計算です)になります。
外食2〜3回分が、手数料としてそっくり消えていく計算なんですよね。
同じような感覚、覚えがある方もいるんじゃないでしょうか。
この記事では、2025年以降に相次いだ銀行手数料の値上げの実態と、今すぐ僕が実践している対策をお伝えします。
「知っていれば防げた損」を、これ以上重ねないためのヒントになれば嬉しいです。
銀行手数料の値上げ、どの銀行がいくら上げたんですか?
2025年以降、銀行の手数料改定のニュースが相次いでいます。
「なんとなく上がった気がする」ではなく、具体的にどう変わったかを知っておくことが大切なんですよね。
りそなグループが2025年4月から窓口・ATM振込を改定(2026年5月現在)
りそなグループは2025年4月から、窓口・ATM経由での現金振込手数料を改定しています。
ATMでの他行宛て現金振込が660円から880円(220円アップ)、窓口での他行宛て振込が770円から990円(220円アップ)になりました(2026年5月現在)。
公式の改定理由は「振り込め詐欺への対策コスト増加」と「デジタル化の推進」とされています。
でも正直、利用者としては「突然220円も上がるの?」という気持ちになりますよね。
メガバンクに共通する「窓口・ATM現金振込は値上げ、アプリは据え置き」の構造
りそなだけではなく、みずほ銀行も2025年1月に窓口・ATM経由の振込手数料を改定しています。
三菱UFJや三井住友も、アプリ・ネットバンキング経由の振込手数料は据え置きのまま、窓口・ATM経由を値上げするという方向性なんですよね。
つまり、銀行各行の共通した狙いは「店舗・ATMの運営コストを削減して、利用者をアプリやネットに誘導する」ことなんですよね。
窓口やATMで現金振込を続けている人が、もっとも影響を受けるという構造になっています。
「アプリなんて面倒くさい」と思っていたら、じわじわ手数料が増えていた、というパターンが一番もったいないんですよ。

ATM手数料165円って、1年でいくらになるか計算してみました

「165円くらいいいじゃないか」と思う気持ち、僕もよくわかります。
でも、積み重なるとじわじわ効いてくるんですよね。
週1回のATM時間外利用で、年間約8,000円が消える
165円 × 52週=8,580円(約8,000円)。
外食2〜3回分が、毎年手数料として消えていく計算です。
月2回に抑えたとしても、165円 × 24回=3,960円。決して小さくない金額なんですよね。
以前、僕はこんな経験をしました。
食費を削ろうと毎日500円の弁当をやめて自炊に切り替え、週末のコーヒーも我慢していたんです。
それなのに、ATMの時間外手数料165円を週に1回のペースで払い続けていたことに気づいたとき、ため息しか出ませんでした。
口座のアプリで明細を見返した瞬間、頭が真っ白になりました。
「節約って何のためにやってたんだろう」と、ちょっと悲しくなった瞬間でもありました。
節約より先に手数料を潰せ、というのが今の僕の考えです。
「仕組みを変えるだけでお金が残る」という体験を、あの失敗から学んだんですよ。
ATM手数料以外にも「じわじわ引かれる手数料」が3種類あります
ATM手数料だけじゃなく、気づきにくい手数料がほかにも存在しているんですよね。
1つ目は振込手数料(他行宛て)です。
メガバンクの窓口で他行宛てに振り込むと、2025年の改定後は最大990円かかる場合があります(2026年5月現在)。
振込手数料だけで年間6,000円以上かかっているケースもあります。振込手数料の節約方法はこちらも参考にしてください。
[blogcard url=”https://kanechi.site/transfer-fee-saving-5methods/”]
2つ目は残高不足・振替失敗手数料です。
口座の残高不足でクレカや公共料金の引き落としが失敗した場合、330〜550円の手数料が発生することがあります。
3つ目は紙の通帳維持手数料です。
一部の銀行では年間550円〜880円の「紙通帳維持手数料」が導入されています(2026年5月現在)。
以前は「通帳は当然無料」でしたが、近年は有料化する銀行が増えてきているんですよ。
手数料が無料になる銀行ってどこですか?比べてみました
手数料を減らすために、何も生活スタイルを大きく変える必要はありません。
口座を1つ追加するだけで、かなり変わることがあるんですよね。
ネット銀行はATM手数料・振込手数料ともに月数回無料が標準(2026年5月現在)
住信SBIネット銀行は「スマートプログラム」という仕組みを導入していて、利用状況に応じてランクが上がると、ATM手数料の無料回数や他行振込の無料回数が増えていきます(2026年5月現在)。
SBI証券と連携している人はランクが上がりやすいので、投資をすでに始めている人にはコスパがいい選択肢です。
住信SBIネット銀行の詳しい使い方はこちらでまとめています。
[blogcard url=”https://kanechi.site/sbi-net-bank-usage-guide/”]
楽天銀行は「ハッピープログラム」という仕組みで、楽天証券との口座連携や入出金の回数によってステージが上がると、ATM手数料や他行振込の無料回数が増えていきます(2026年5月現在)。
楽天経済圏(楽天カード・楽天市場など)を使っている人は相性がいいですよ。
PayPay銀行はATMの都度利用には手数料がかかりますが、他行宛て振込が条件次第で無料になる場合があります(2026年5月現在・条件を公式サイトで要確認)。
メガバンクでも「条件次第で無料になる抜け道」があります
「ネット銀行には切り替えたくない」という場合でも、メガバンクのアプリ・ネットバンキング経由であれば手数料が安くなるケースがあります。
三菱UFJ銀行のスマートフォンアプリ(三菱UFJダイレクト)経由では、月3回まで他行振込無料になる場合があります(2026年5月現在・条件あり)。
みずほ銀行もみずほダイレクト経由での振込は窓口より安くなります(2026年5月現在)。
三井住友銀行のOliveフレキシブルペイを活用している場合も、ATM手数料が実質無料になるケースがあります(2026年5月現在・条件あり)。
共通しているのは「アプリ・ネットバンキング経由」が絶対条件だということです。
窓口やATMでの現金振込を続けていると、値上げの影響をそのまま受けてしまうんですよね。

銀行手数料値上げへの対策、何から始めればいいですか?
「銀行を変えるなんて面倒くさそう」と思う気持ち、よくわかります。
でも実は、最初にやることはとてもシンプルなんですよね。
まず自分が「どの手数料を月いくら払っているか」を確認する
銀行のスマホアプリかネットバンキングにログインして、明細の中で「手数料」「振込手数料」「ATM手数料」と書かれた項目を探してみてください。
意外と「知らない間に引かれていた」というパターンが多いんですよ。
月に500円以上払っていたら、年間6,000円以上が手数料として消えている計算です。
まずは「自分はいくら払っているか」を把握することが、一番大切なスタートなんですよね。
口座の使い分けを3つに整理するだけで年1万円以上変わることがあります
難しいことをする必要はなくて、口座の役割を3つに分けるだけで変わります。
1つ目は「給与受取口座」です。
ATM手数料が月数回無料になる銀行(例:楽天銀行・住信SBIネット銀行)を使うと、手数料を大幅に減らせます。
2つ目は「貯蓄口座」です。
普通預金金利が比較的高めのネット銀行(例:住信SBIネット銀行・あおぞら銀行BANK支店など)を使うと、預けているだけでも少し増えやすくなります(2026年5月現在・金利は変動するため公式サイトで要確認)。
3つ目は「引き落とし口座」です。
クレカや公共料金の引き落とし専用として、今使っているメガバンクの口座をそのまま使うのでも問題ありません。
口座を分けるだけで「知らない間に消えていたお金」が激減するケースが多いんですよ。
僕も実践してから、手数料の支出がほぼゼロになりました。
口座の使い分けについて、もう少し詳しく知りたい方はこちらも参考にしてください。
[blogcard url=”https://kanechi.site/how-many-bank-accounts-needed/”]
ネット銀行に切り替えようと思うけど、不安な点があります
「ATMが少なかったら困る」「メガバンクを解約したら不便じゃないか」という声をよく聞きます。
この不安、実はかなり解消できるんですよね。
「入金できるATMが近くにない」は大手ネット銀行なら解決できることが多いです
住信SBIネット銀行やイオン銀行、セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、ゆうちょATMなど、コンビニ系のATMに対応しているネット銀行は多いです(2026年5月現在・対応ATMの詳細は各銀行公式サイトで確認してください)。
現金をほとんど使わない人であれば、入金用のATMを使う機会自体がほぼないケースも多いんですよ。
キャッシュレス化が進んだ今は、現金が必要な場面がかなり減ってきていますよね。
「メガバンクの口座は残しておいていい」が正解です
会社の給与振込口座や住宅ローンの引き落とし口座は、すぐに変えられない場合があります。
だから「メガバンクを解約してネット銀行に乗り換える」ではなく、「メガバンクを残したまま、ネット銀行を追加開設する」のが現実的な進め方なんですよね。
乗り換えではなく「追加」からはじめると、リスクがなくて失敗しにくいですよ。
もしネット銀行が自分に合わなければ、そのまま使わなければいいだけですから。
これって今すぐやらないとまずいですか?値上げの波は続きますか?
「別に急がなくていいんじゃないか」と思う気持ちもわかります。
でも、少し立ち止まって考えてみてほしいんですよね。
銀行業界全体で「デジタル誘導・店舗コスト削減」の流れは続く見込みです
りそなの2025年4月の改定を皮切りに、他のメガバンクや地方銀行でも手数料の見直しを進める動きが続いています(2026年5月現在)。
2024〜2025年にかけて、各行が「紙通帳有料化」を次々と導入してきたことも記憶に新しいですよね。
一度引き上げられた手数料が元に戻ることはほぼないというのが、過去の事例を見ての正直な感想です。
つまり、待てば待つほど損が積み重なる可能性が高いんですよね。
今見直しておくと「5年間で5万円超えの差」が生まれる可能性があります
ATM手数料・振込手数料の合計が月1,000円の場合、年間12,000円。
5年間で6万円が消えていく計算です。
一方で、ネット銀行に切り替えて条件を満たすと、同じ使い方でも手数料がほぼ0円になるケースがあります。
5年で6万円の差が出る可能性があるんですよね。
気づいた今日が、いちばん早いタイミングです。
「知っていれば防げた損」を、これ以上重ねなくていいように、まず口座明細から確認してみてほしいです。
よくある質問
Q. 銀行手数料の値上げは、いつから始まったんですか?
大きな流れとして、2024〜2025年にかけて各行で相次いで改定されています。
りそなグループは2025年4月から窓口・ATM経由の振込手数料を改定し、みずほ銀行も2025年1月に同様の改定を実施しています(2026年5月現在)。
以前はメガバンクの手数料はほぼ横並びでしたが、今は銀行ごとに差が出てきているんですよね。
Q. ATM手数料が無料になるネット銀行って、どこが一番おすすめですか?
投資もあわせて考えている人には住信SBIネット銀行、楽天経済圏をよく使う人には楽天銀行が合いやすいですよ。
どちらも利用状況に応じてATM手数料の無料回数が増える仕組みを持っています(2026年5月現在・条件は各公式サイトで確認してください)。
どれか1つを選ぶのが難しければ、まず追加開設してみて使い心地を試すのが失敗しにくいですよ。
Q. ネット銀行に切り替えると、給与振込の口座変更が面倒じゃないですか?
会社によっては給与振込口座の変更手続きが月1回しか受け付けてもらえない場合もあります。
だから「メガバンクを残しつつ、ネット銀行を追加開設する」のが現実的な進め方です。
給与はメガバンクで受け取り、その後ネット銀行に自動振替の設定をするだけでも、手数料のかかるATMを使う回数は自然に減っていきますよ。
Q. 紙の通帳が好きなんですが、手数料を取られますか?
一部の銀行ではすでに年間550円〜880円の「紙通帳維持手数料」が導入されています(2026年5月現在)。
アプリやネットバンキングの明細に切り替えると無料になる場合がほとんどです。
「通帳は手元に残しつつ、アプリで明細を確認する」という習慣をつけると、無駄な手数料を払わずに済みますよ。
Q. 銀行口座を複数持つと管理が複雑になりませんか?
最初は少し手間に感じるかもしれませんが、「給与受取用・貯蓄用・引き落とし用」の3口座に整理すると、むしろお金の流れが見えやすくなるんですよね。
マネーフォワードMEなどの家計管理アプリを使えば、複数口座の残高や入出金をまとめて一画面で確認できます。
手間は思ったより少ないですよ。
Q. 手数料を気にするより、もっと大事なことがありますか?
手数料の見直しはお金管理の入り口として、とても効果的なんですよ。
食費を削るには毎日の努力が必要ですが、銀行口座を変えれば後は何もしなくても節約が続きます。
僕自身、食費を削るより先に手数料を潰したことで、家計への心理的ストレスが減りました。
「一度仕組みを整えたら、自動的にお金が残る状態」を作る最初の一手として、手数料の見直しは最高のスタート地点だと思っています。
まとめ:気づいた今日が、いちばん早いタイミングです
銀行手数料の値上げは、気づかないうちに家計を少しずつ削っていきます。
ATM時間外手数料165円が週1回で年間約8,000円(165円×52週)、振込手数料が月数回かかれば年間で1万円を超えることも珍しくないんですよね。
対策はシンプルで、口座明細を確認して自分がどれだけ払っているかを把握すること。
そして「給与受取・貯蓄・引き落とし」の3口座に整理して、ATM手数料が無料になる仕組みを活用すること。
乗り換えではなく「追加」からはじめれば、リスクはほとんどありません。
家族を守る選択は、いつだって今からできます。
値上げが続く前に、今日の銀行明細を一度だけ開いてみてください。
気づいた今日が、いちばん早いタイミングです。
この記事があなたの銀行見直しのきっかけになれば嬉しいです。
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